特殊寝台付属品は、介護ベッドと一緒に使用するものがほとんどです。
ベッドに敷くマットレスや転落を防ぐためのサイドレール、ベッドからの立ち上がりの際に体を支える介助バーなどがあります。
また、食事等に使用するテーブルにもいくつかの種類があり、立ち上がりや移動に使う移乗用ベルトやシートもあります。
生活環境に応じて必要なものを設置するようにしましょう。
特殊寝台付属品の種類
サイドレール
サイドレールとは、利用者の転落防止や寝具のズレ落ち予防を目的として、多くは特殊寝台のフレームに差し込み使用します。
なお、サイドレールは体重を支えるように設計されるものではない為、起き上がりや立ち上がりの支えが必要であれば、ベッド用の介助バーを用いてください。
ベッド用手すり(介助バー)
ベッド用手すり(介助バー)とは、起き上がり・立ち上がり・車いすへの移乗動作を補助することを目的とした福祉用具です。
ベッド手すりは、サイドレール取り付けタイプ、ベースフレーム取り付けタイプがあります。
ベッドから立ち上がる場合は直角に出るベッド用手すりを使います。ベッドを置く位置、利用者の起き上がりやすい方向、車いすの配置等を考慮し、取り付け位置を決定します。
ベッド用テーブル
テーブルとは、主に食事などをベッド上で行う為の小型の作業台です。
サイドレールに挟んで使用するサイドレール取り付けテーブルと、キャスター付きのスタンド式テーブル等があります。
スタンド式テーブルは門型にベッドを囲むものと、L字型の足をベッドに差し込むもの2つのタイプに分かれます。
適度な高さに調節しベッドの上に差し掛けて使用できますが、ベッドの傍らにスタンドを抜き差しできるだけのスペースが必要となります。
マットレス
マットレスとは、ベッドの上に敷いて使用するもので、一般的には、体の沈み込みによる寝返りや起き上がりのしにくさを避ける為、弾性を硬めにした製品が多くなります。マットレスの素材は様々なものがあり、厚みや硬さも製品によって様々です。
スライディングボード
ベッドと車いすの間に置き、座ったままボードの上を横滑りして移動します。持ち上げ不要なので、介助者の負担を軽減できます。
介助ベルト
要介護者の身体に巻き付けて使用するもので、起き上がり、立ち上がり、移乗等をやりやすくする為に使います。
特殊寝台付属品選びのポイント
①ベッドに適合する製品を選択する
サイドレールには隙間がありますので、ベッドとの組み合わせによって隙間が発生します。
このような隙間により、ご利用者の視野が確保され、閉塞感が低減されるとともに、介護する方がご様子をお確かめ頂けるという効用があります。
②柔らかさ
【良い点】体圧を分散しやすく、床ずれのリスクを軽減できます。
【注意する点】寝返りが打ちづらく、端座位が取りにくいので、自立性を重視する場合には不向きです。
①かため
【良い点】端座位を取りやすく、立ち上がりや寝返りや容易です。
【注意する点】柔かいものに比べ、寝心地が劣ります。
また、身体能力が低下している場合には床ずれを起こしやすくなります。
②柔らかさ
【良い点】体圧を分散しやすく、床ずれのリスクを軽減できます。
【注意する点】寝返りが打ちづらく、端座位が取りにくいので、自立性を重視する場合には不向きです。
③リバーシブル
状態に合わせて表と裏の使い分けができます。
柔らかいマットレスと固めのマットレスの両方のメリット・デメリットを伴せもっています。
●ベッドや寝室のスペースを考慮し、適切な製品を選ぶ
門型タイプ、あるいはL型タイプなど『キャスターが付いたタイプ』のものは、利用者に合わせて高さが調整できるという利点があります。
ただし、キャスターを差し込む際の一定のスペースを必要となるので、比較的広い部屋にベッドが配置されている場合に適しています。
サイドレールの上部にはめるタイプは、はめ込む部分のサイズや位置などの関係上、サイドレールと同じメーカー製のものを選ぶ必要があり、選択肢が少なくなる可能性があります。ただし、スペースが不要なメリットがあるため、比較的狭い部屋にベッドが配置されている場合でも、利用できます。
ご利用可能なサービス
購入 | レンタル | |
---|---|---|
一般利用 | ○ | ○ |
介護保険利用 | × | ○ |