介護用靴の目的

加齢による歩行への補助

加齢によって身体機能が低下すると、筋力の衰えや関節のゆがみが原因の膝の痛みなどの影響でスムーズに歩くことが難しくなります。また、足首が硬くなってつまずきやすく、膝の痛みをかばうように歩いているうちに不自然な歩き方になるなど、歩行に負担を感じることが増えます。介護用靴は、そのような変化にも対応できる機能が充実しており、少しでも負担を軽くして快適に歩けるようサポートしてくれます。

足のトラブル防止のため

介護用靴は、足に合わない靴を履き続けることによる足のトラブル防止にもなります。足に合わない靴を長期間履き続けると、外反母趾や捻挫、骨折などのケガにつながる恐れがあります。高齢になってからのケガは治りにくく、ケガによる運動制限でさらに筋力が低下してしまうことも考えられます。このような足のトラブルを防ぐために、しっかり足にフィットした介護用靴を選ぶことが大切です。

麻痺やむくみ、装具着用時にも使用可能

介護用靴は軽くて柔らかい素材が使用されたり、履き口が大きく作られていたりマジックテープやファスナーで簡単に固定できるなど、できるただけ楽に履くことができるような工夫がされています。むくみのある人や装具を着けている人でも履きやすいように、靴の幅が広いタイプもあります。

自力で歩くために安全に履ける介護用靴が必要

自力で歩くことは健康維持にもつながります。できるだけ自力で歩き続けられるためにも安全に履ける介護用靴を履き日頃から意識して歩くことが大切です。足のむくみがひどい、病気や外反母趾などで足が痛むというような状態でも、履きやすくて快適に歩ける介護用靴であれば歩くことへの負担も軽減できることがあります。

リハビリをする時に

病院内などでのリハビリのときは、脱ぎ履きがしやすく、歩きやすいリハビリシューズが必要です。介護用靴とリハビリシューズに明確な違いはなく、介護用靴の中でもリハビリの際に使う安全で動きやすい靴のことをリハビリシューズと呼んでいます。

介護用靴の特徴

脱ぎ履きがしやすく、足を固定できる

脱ぎ履きなどがしやすく、足が固定できるのが特徴です。かかと部分に輪が付いていて、引っ張るだけで簡単に履けるタイプもあります。足の固定は、ヒモではなくマジックテープで調整するタイプが多いです。着脱が楽なのはもちろんですが、足の形状に合わせて簡単に固定することができます。

左右で足のサイズが違う、片足だけでも購入できる

介護用靴は、左右で違うサイズの注文や片足だけでの購入もできます。左右の足のサイズが違うと自覚している方や、病気などで片足だけむくむことが多い方、装具を着用した状態で靴を履く必要がある人など、左右同じサイズの靴を履くことが難しい場合にとても便利です。

介護用靴の選び方

身体や症状に合う靴を選ぶ

介護用靴を履く人の身体状況に合ったものを選びましょう。むくみや腫れがひどいときは、足幅のサイズ調整が簡単なマジックテープで固定できるタイプがよいでしょう。リウマチや外反母趾などで足先に痛みがある場合は、足先が柔らかい素材のものを選ぶことで、靴を履いて歩くときの痛みの軽減になります。足先に循環障害がある場合は、足先の感覚がわかりにくいことが多く、気づかないうちに足先を強く打っているケースも少なくありません。ケガ防止のためにも、足先がしっかりと覆われているタイプの靴を選びましょう。

室内用と屋外用の靴の違いで選ぶ

介護用靴には、室内用と屋外用があります。室内用の多くは、素材が柔らかくて軽いものです。靴底に滑りにくい加工がされ、スリッパやソックス1枚で歩くよりも安心で転倒防止にもつながります。屋外用は撥水加工がされているタイプが多く、雨の日の外出も安心です。

介護用靴のサイズだけでなく幅や高さにも注意

介護用靴を選ぶときは、足のサイズだけでなく、幅や甲の高さなどが足に合っているかどうかも重要です。足のサイズでいえば、つま先に1cm程度ゆとりがあるものを選ぶとよいでしょう。足の幅は、親指と小指が靴に圧迫されることなく、側面にそっと触れる程度が最適です。足先にゆとりがないと窮屈に感じ痛みが出るなどの恐れがあるため、中で足の指が広がるくらいを目安にして選びましょう。

足の変形やむくみがある方、装具を着用している方には幅が広めのタイプがおすすめです。マジックテープで固定するタイプであれば幅や甲の高さも調整しやすいので便利です。インソールが取り外せるものもあり、装具を着用している側のインソールを取り外して身体のバランスをとりやすい高さに調整するという方法もあります。サイズが合っていないと指を痛めたり靴の中で足が滑り転倒のリスクになります。しっかりと足に合った履き心地のよいものを選びましょう。

靴のサイズの測り方

足の大きさは、その日の身体状況や時間帯などによって変わることがあります。むくみが出やすい場合は、最もむくんでいる時間帯に足のサイズを測ってみることをおすすめします。また、多くの人が左右で異なる数値が出るため必ず両足を測りましょう。

装具使用の場合は、開口部が広い介護用靴を選ぶ

装具を着用していると、装具の大きさで靴が履きにくいことがあります。靴の甲部分が大きく開くタイプなど、開口部が広い介護用靴を選びましょう。安全に歩くために、足を靴に入れたら、マジックテープなどでしっかり固定して足にフィットさせるようにしましょう。

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