腰痛ベルトと骨盤ベルトがありますが、腰痛ベルトはウエストに巻いて使い、ぎっくり腰や慢性的な腰痛の治療に使われることが多いです。
一方、骨盤ベルトは腰やお尻に巻いて使い腰がだるい場合や違和感がある場合、少し痛みがある場合に使用します。
骨盤ベルトは出産後の女性が使う場合も多いです。
- 腰痛ベルトも骨盤ベルトもあくまでもサポート的な痛み軽減のためのベルトで、治療の効果はありません
- お腹の内側への圧迫力(腹圧)がしっかりかかっていると、腰の椎間板にかかる負担を30%~50%も軽減することができます。
- コルセットの継続的な着用が筋力低下の直接の原因にはなりません。
腰痛ベルト・骨盤ベルトの正しい使い方
3つポイントを守って効果的に使う
- 寝る時は外すのが基本
- 長期利用はNG
- 腰痛を予防するためにベルトを使用するのが間違って使った方
腰痛ベルトや骨盤ベルトの装着については医師から指示を受けている際は、医師の指示通りに着用してください。
特別な指示を受けていない場合は、基本的に就寝中はコルセットを外します。腰回りの筋力の低下や血行不良などで腰痛が慢性化させる恐れがあります。腰の痛みの具合に応じて日中もコルセットを外す時間を増やしていきましょう。
腰痛ベルトの種類について
簡易的なものから腰回りを固定するもので様々です。
但し、腰の痛みがひどい場合や、職場や介護施設などで使用する場合、しっかりと合ったものを慎重に選択することが必要になります。
まず、腰をしっかりと守るためには『腰痛ベルト』です。
通気性の高いメッシュ構造になっているものが多いです。その構造としては一日中使用しても違和感の無いようなものを選択することが重要です。『腰を固定して少しは動かしたい』というように目的別にタイプを選択することが必要です。
また、『動くことを前提に作られた腰痛ベルト』というものがあります。
『腰が痛くて仕事に集中できない』『日常生活で支障が出る』という方にオススメで、背中の真ん中からお尻近くまでの広い範囲をサポートしてくれます。
骨盤ベルトの種類について
骨盤ベルトは女性用の産後の骨盤引き締めに使うことが多いですが、スポーツに使用できるタイプのものがあります。
骨盤はスポーツでも重要な部分で、骨盤を引き締めることでスポーツ時のパフォーマンスも向上するといわれます。クッション性のある素材には長時間でも着用可能で、ズレ上がりを防止し固定力も支持することができます。
腰痛ベルトや骨盤ベルトの症状別選び方
初めての方は、腰痛などに効果のある腰痛ベルトはどのようなものを選んだら良いのか分からない場合も多いと思います。
効果のある腰痛ベルトでも自分の体型や症状などを考慮しなくてはなりません。
軽度の症状には
軽度の腰痛やヘルニア、そして腰痛予防に使用する場合、腰を固定するタイプのものよりも『動きを助けるタイプ』のものがオススメです。
また、腰の動きを良くなると骨盤ベルトで骨盤を安定させることで腰の負担が軽くなります。
慢性腰痛の場合など腰の筋肉が硬直していることもありますが、温熱治療しながらベルトで腰をサポートしてくれます。
中程度の腰痛には
中程度の腰痛ベルトといえば、筋肉や腰の軟骨の椎間板の負担を軽減・回復するのに用いるもので、痛みを少しでも早く回復させるためには、筋肉にテーピングや背中にプラステックが2本施されたものなどを使うことがオススメです。2重コルセットは強さが調節できるようになっています。
重度の腰痛には
重度の腰痛やぎっくり腰には痛みが強いもので、強く固定できるタイプがオススメです。ベルトの上からさらに2重コルセットで固定することも必要です。
締め付け度は腰痛ベルトでも非常に強くても、腹側などで動きやすいように作ってあるものがあります。
腰痛ベルトの中でも『滑車構造』というものを使うと、締め付ける場合に他のベルトよりも1/2の力で装着できるものがあります。これはひどい腰痛の方にはとても重要なポイントで、腰痛がひどい場合には、腕に力を入れにくいということもあります。腹側がきつくならないもの、装着の楽さ、優れた腰痛ベルトを選ぶとよいでしょう。