体位変換器とは、身体と床面の摩擦抵抗を軽減することにより、寝たきり状態の人の姿勢変換の介助を少ない力で容易にできるよう援助するものです。
専用のクッションの他、家庭にあるクッションで代用することも可能です。
主には除圧を目的としており、クッションタイプの他にもグローブタイプやシートタイプ、一部エアマットタイプもあります。
体位変換器とは?
てこの原理を応用したり、身体と床面の摩擦抵抗を減らすことにより、寝たきり状態の人の姿勢変換の介助を少ない力で容易にできるよう援助する福祉用具です。
ポジショニングの目的 | ||||||
快適で安定した姿勢や活動しやすい姿勢を提供することで、
などにより『長期臥床の弊害』を防止することです。 |
拘縮になる流れ
関節は、どのくらいの期間動かさない状態が続くと拘縮が起きるのでしょうか?
動物実験などの研究結果では、2~3日で組織に変化が起こり始めるといわれています。つまり、たった2~3日で拘縮が起こり始めるということになります。動かさない為に血液の流れが悪くなり、関節やその周囲へ十分栄養を送ることが出来なくなってしまうことが拘縮の主な始まりです。関節の周りにある皮膚や筋肉などは硬く、伸びにくくなり、少しずつ関節が動きにくくなっていきます。特に初めの1ヶ月間は変化が大きく、3~4週間くらい動かさない状態が続くと、拘縮はほぼ完成するといわれています。
また、一度できてしまった拘縮は治すのに時間がかかり、完全に治らないこともよく経験することです。関節を自分で動かすことのできない利用者にとって、いかに生活(ケア)のなかで関節を動かす機会を作るかという事が予防のポイントになっていきます。
体位変換器の種類
広い面をサポートするもの
ウレタンやビーズ素材など、フィットして広い面をサポートするもの。
身体の形状に接触面が多いと皮膚への刺激が多いので、力を抜くことを目的にする場合に使用します。
身体を支持するもの
少し硬めで、しっかり感がある素材を用いたもの。
療養者を適度なしっかり感で緊張を最小限に抑えて、姿勢をサポートします。
体位変換用具
寝たきり状態の人の身体の下に板状、くさび状の用具、あるいは滑りやすい布を差し込み、てこの原理を利用したり摩擦を減らす
ことにより少ない力で身体を動かせるように助けるのものです。また布団の下に設置しエアや電動機能により背上げを行い、起き上がりを助けるのもあります。
ご利用可能なサービス
購入 | レンタル | |
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一般利用 | ○ | ○ |
介護保険利用 | × | ○ |