杖・ステッキは主に一本杖のことを指します。伸縮タイプと折りたたみタイプがあり、長さは調整することができます。

目安は「立った状態で手を下げたときの手首から床までの長さ」になりますが、屋外では靴を履いた状態、屋内は靴を脱いだ状態で測るのがよいでしょう。

杖の持ち方ポイント

まず、杖はどちらの手で持つ際に、痛みがあったり力が入らない足とは反対の手で持ちます。
杖は持ち手側に重心がかかっている為、例えば右手で杖を持つと右足に負担がかかるようになります。

その分、左足への負担が軽減される為、左足を補助したい場合は右手に杖を持ちます。
手は腰骨あたりにくるようにして、手を出来るだけ離さないことで安定して杖を使用する事ができます。

歩き方のポイント

まず杖を先に出してから補助したい足を出し、もう片方の足を出すという動作を繰り返します。
階段を上がる際は上の段に杖、良い方の足という順番で乗せて、最後に補助したい足を上の段に乗せるのを繰り返して
上がっていきます。

また、階段を降りる際は、下の段に杖を乗せてから補助したい方の足を先に、そして最後に良い方の足を乗せて下ります。

杖の素材別のお手入れ方法

杖のお手入れは素材によって方法が異なります。例えば木製の場合、使用後は濡らした布で汚れを落とし、乾いた布で
水分を拭き取るのが基本です。高温多湿の場所や直射日光が当たる場所は避けて保管するようにしてください。

カーボン製の杖も濡らした布で汚れを拭き取ります。それでも落ちない汚れは、薄めた洗剤を使用すると落とせる事も
あります。アルミ製も拭き取り方は基本的に同じ事ですが、表面の塗装やコーティングが傷付かないよう、使用する布
や拭き方には注意が必要です。

杖先ゴムの劣化を確認する

杖を安全に使用する為には、日頃から杖の状態を確認する事が重要です。

特に滑り止めの役割を担う杖の先ゴムは、使用するうちに少しずつ擦り減っていきます。
そのまま放置してしまうと、滑りやすくなる為、擦り減りが目立つ場合は早めに交換してください。

また、折りたたみ式の杖はシャフト内部にゴムがあります。そのゴム劣化具合を確認します。
ゴムは温度の劣化に敏感なので、保管場所にも注意が必要です。

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