スロープにはレールタイプと一枚板タイプがあります。

レールタイプは設置しやすく軽量で持ち運びしやすいのに対し、一枚板タイプは安定感があり介助しやすく、車いすの他に電動車いすや台車等にも使うことができます。

スロープは傾斜角度を目安に長さを決めますが、使用場所や用途、介助者に応じて無理なく使うことができるものを選びましょう。

また、屋内の段差を解消することができるゴム製のスロープもあります。

スロープの選び方(車いす使用時)

スロープの長さ選びは、傾斜角度を目安に決めます。
使用場所や用途に合わせてスロープをお選びください。
車いすの車種や車いす利用者の体重、介助する方の体力等の条件により、使用できる段差・角度には個人差があり、
スロープ傾斜角度の設定が異なります。

自走用車いすの目安

【例】20cmの段差
➡240cmのスロープが必要となります。
(段差の約12倍の長さのスロープ)
※利用者、介助者の身体機能により差があります。
20cm
×
12
=
240cm

介助用車いすの目安

10°

【例】20cmの段差
➡120cmのスロープが必要となります。
(段差の約6倍の長さのスロープ)
※利用者、介助者の身体機能により差があります。

20cm
×
6
=
120cm

傾斜角度表

スロープ ヒヤリ・ハット

簡易スロープを前向きで降りたところ、前方へ転落しそうになる。

【解説】

段差の高さによりますが、車いすでは傾斜は後ろ向きに降りることが基本です。車いすが前傾することで前方に倒れやすくなり、また前輪であるキャスターは小径の為重さがかかると前へ進みにくくなることもあります。やむなく前進で降りる際には、バックサポート側に身体を預け、後方に重心をかけることを意識して、ゆっくりと進行しましょう。

フットサポートの位置が低すぎた為、スロープにぶつかる。

【解説】

スロープを利用する際は、実際に利用する傾斜において、フットサポートや転倒防止バーが干渉しないかどうか確認することが大切です。干渉する場合、車いすの調整やスロープ角度の緩和などで対策を講じます。

うまくキャスターを乗せられず、操作を繰り返すうちにスロープが外れてしまう。

【解説】

特にレール形のスロープでありがちな事例です。レール形スロープの設置は、左右のレールが車いすのたいや幅と一致していることが安全な使用には重要なポイントです。床と段上に印をつける工夫は、簡単で効果が大きくオススメです。

特徴

レールタイプ

注意点
●介助の方が付き添いご使用ください。
●電動三輪車の使用は出来ません。
特長 1
設置しやすい
●一本ずつ選べるから、1人でも簡単に設置できます。
●階段のように段差が何段もあるようなところにも使用できます。
特長 2
運びやすい
軽量で、多くは取っ手やケースが付いているため、運びやすいです。
特長 3
リーズナブル
一枚板タイプに比べ、低価格でお求めやすいです。

一枚板タイプ

注意点
●自走で上がる際は角度を気を付け使用してください。
●片付ける際、手を挟まないように気を付けてください。
特長 1
安定感がある
車輪をスロープに合わせる必要がなく、ゆとりを持って走行できます。
特長 2
介助しやすい
介助の方は、スロープの走行面に一緒に乗ることができるので、楽に押すことができます。
特長 3
活用範囲が広い
電動三輪車・四輪車にも対応します。台車・ワゴンなどにも使えます。

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